明暗分かれた鷹、上々の楽天&ロッテ 不発オリ…12球団昨季の補強を診断【パ編】
楽天は涌井が最多勝、鈴木大がベストナインに輝くなど新戦力が活躍
【楽天】合計WAR9.6(平均0.96)
JT・シャギワ投手
31試合0勝3敗1S6H 5.81 WAR0.2
牧田和久投手
52試合2勝2敗2S22H 2.16 WAR1.0
涌井秀章投手
20試合11勝4敗0S0H 3.60 WAR2.9
酒居知史投手
46試合3勝2敗0S12H 3.65 WAR1.2
鈴木大地内野手
120試合478打数141安打4本55点 .295 WAR1.2
S・ロメロ外野手
103試合356打数97安打24本63点 .272 WAR2.0
池田駿投手※
21試合1勝0敗0S0H 4.32 WAR0.5
高田萌生投手※
1軍登板なし
DJ・ジョンソン投手※
16試合1勝0敗0S4H 3.07 WAR0.3
田中貴也捕手※
9試合15打数6安打1本4点 .400 WAR0.3
開幕前、そして開幕後と合わせて計10人もの補強を行った楽天。シーズン中に大量4件もトレードを成立させ、その積極性が際立った。チームは4位に終わったものの、これらの補強による成果は上々だったのではないだろうか。
まずなんと言っても金銭トレードで獲得した涌井だ。11勝をマークして完全復活。史上初となる3球団での最多勝を達成した。FAで獲得した鈴木大も打率.295をマークし、ベストナインとGG賞を獲得。ロメロや牧田、美馬の人的補償で獲得した酒居といった新戦力も結果を残した。
【日本ハム】合計WAR3.2(平均1.6)
D・バーヘイゲン投手
18試合8勝6敗0S0H 3.22 WAR3.4
C・ビヤヌエバ内野手
54試合168打数37安4本19点 .220 WAR-0.2
昨季5位に終わった日本ハムの新戦力はバーヘイゲンとビヤヌエバの2人だけ。そして、その2人は対照的な結果に終わった。バーヘイゲンは先発の一角として18試合に登板してチームトップタイの8勝をマーク。貢献度を示す「WAR」はチームの投手でNo1だった。
一方、巨人から移籍してきたビヤヌエバは相次ぐ離脱もあり、わずか54試合の出場にとどまった。打率.220、本塁打も4本とふるわず、加入1年で退団となった。
【オリックス】合計WAR-0.7(平均-0.18)
T・ヒギンス投手
41試合3勝3敗0S19H 2.40 WAR1.0
A・ロドリゲス内野手
59試合193打数42安6本25点 .218 WAR-1.5
A・ジョーンズ外野手
87試合302打数78安12本43点 .258 WAR-0.4
飯田優也投手※
4試合1勝0敗0S0H 15.75 WAR0.2
2年連続でパ・リーグ最下位に終わったオリックス。昨オフはメジャー282本塁打の実績を誇るアダム・ジョーンズを獲得するなど積極的な補強に動いた。ただ、蓋を開けてみれば、残念ながら期待外れに終わったと言わざるを得ないだろう。
ジョーンズは打率.258、12本に終わり、守備面でも拙さが目立った。もう1人のロドリゲスは.218、6本と奮わずに貢献度を示す「WAR」は大きくマイナスとなった。ヒギンスは中継ぎとして結果を残したものの、野手2人のマイナスが響き、新助っ人トータルの「WAR」もパ・リーグで唯一、マイナスに落ち込んだ。
(Full-Count編集部)