昨季“2冠”の鷹・石川柊太、新球習得に意欲「カーブとカットボールの間のような…」
宮古島で自主トレ「自分の弱いところにフォーカスして、それをどう補うのか」
沖縄・宮古島で自主トレを行なっているソフトバンクの石川柊太投手が19日、報道陣に対応した。最多勝と勝率第1位の“2冠”に輝き、念願のスピードアップ賞も獲得するなど充実したシーズンを過ごした2020年。今季はさらなる飛躍に向け「自分の弱いところにフォーカスして、それをどう補うのかをテーマにしている」と語る。
新たな課題として向き合っているのが瞬発力だ。ウエート器具で計測した数値から「筋力はあっても、それを動きの中で発揮できていない」と認識。ジャンプ系のメニューやメディシンボールの遠投などをトレーニングに取り入れているという。
パワーとスピードを兼ね備えた動きを重点的に取り入れることで「少しのエネルギーで強い球を投げること」を身につけ、今季の目標である規定投球回到達に繋げていきたいと見据える。
「気候的にも暖かいし、去年の疲れもなく体の状態もいい。質のいい自主トレになっています」と語る石川。現在は捕手を立たせた状態で投球している。「まだ『やってみようかなというレベル』ですけど、カーブとカットボールの間のような変化球が投げられたら相手バッターも嫌かなと思う」と、新たな武器習得にも意欲を示した。
「気持ちの面で変化はない」としながらも、今季は規定投球回となる143イニングが目標になる。そのために「ケガをするとゼロになってしまいますが、ケガするかしないかのギリギリのラインで攻めていきたい」と高い意識で8年目のシーズンに挑んでいく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)