西武・源田、目標は「守備率10割」 箱根駅伝で力走した愛妻の弟に「勇気もらった」
打力アップにも着手、“おかわり”中村に弟子入り「なんでも聞きやすい」
さらに、昨年打率.270、1本塁打21打点の打力のアップにも取り組んでいる。例年は愛知県豊田市にある古巣のトヨタ自動車硬式野球部の施設で、ロッテ・藤岡らと自主トレを行うのが恒例だったが、今年はコロナ禍の影響で球団施設に残り、同僚で本塁打王6度の実績を誇る中村に“弟子入り”している。「せっかく中村さんが一緒にいるので、打球の角度の付け方などを教わっています。中村さんはめちゃくちゃすごい打者ですし、普段三遊間を組んでいるので、なんでも聞きやすい。強いスイングをして、ゴロアウトを減らしたい」と語る。例年の自主トレに比べると、打撃に割く時間が増えており、コロナ禍を“ケガの功名”にするつもりだ。
刺激の源は他にもあった。妻でアイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー衛藤美彩さんの実弟である国学院大・木付琳が年明けの箱根駅伝で、総合9位でシード権を確保したチームのアンカー(10区)を任され、区間3位の力走を見せた。義弟の活躍に「めちゃくちゃ勇気をもらった。次は僕も頑張らないと」と興奮気味に語りつつ、「(木付から)『一緒に走ろう』と言われるのですが、『20~25キロ』とか言ってくるので、『次元が違う。無理』と断っています」と明かして笑わせた。
昨年、メジャーへ移籍した秋山翔吾外野手から主将の座を引き継いだが、チームは3年ぶりにV逸。「優勝が途切れたのが悔しかった。今年はなんとしても優勝したい」と言うのも当然だ。プロ5年目を迎えたが、これほど数多くの刺激を受けたオフは珍しい。コロナ禍の行方は依然不透明だが、源田としては躍進の年にしない手はない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)