DeNAドラ1入江、2000個の1発ギャグは小出しに? 「毎日やってたらネタが…」
「毎日1発ギャグをやっていたら自分のネタがすぐに終わってしまう」
DeNAのドラフト1位ルーキー、入江大生投手が持ち前のお茶目なキャラクターで、早くもファンの心を鷲づかみにしている。20日には他のルーキーたちとともに、都内のDeNA本社を訪問。南場智子オーナーとの初対面でも強烈な存在感を示した。
最速153キロを誇り即戦力として先発ローテ入りを期待される右腕は、一方で「2000個の1発ギャグ」のレパートリーがあると称し、そちらでも注目されている。今月6日の入寮の際には、球団公式ツイッター上で、「身が引き締まる思いといいますか、背筋がピシンとしました」とした上で、「ABCの歌」のメロディーで「エー、ビー、シー、ディー、いい背筋~」と奇妙なゼスチャー付きで歌い上げ、ファンの間に反響を巻き起こした。
この日、DeNA本社では披露のチャンスがなかったが、南場オーナーが「(1発ギャグを)お願いするのを忘れちゃいました。キャンプでお願いしようかな」と言及。入江は「毎日1発ギャグをやっていたら、すぐに自分のネタが終わってしまうので、今日は忘れてもらってありがたかったと思います。キャンプで? その時は全力でやらせていただきます」と応じた。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現況では、ファンと接する機会はほとんどない。2月1日からの春季キャンプも、当面無観客で行われることが決まった。「いろんな方々に自分のプレーを早く見せたいと思っていたので、少し残念」というのは本音だろう。
それでも「今は身近に感じられないかもしれませんが、オンラインなどでファンと交流できる機会はあると思っています。その時に自己紹介をさせていただいたりして、入江大生という人間を知っていただけたら」とアピール。「プロ野球はファンの皆さんがいないと成り立たないと思っています。自分にできる目いっぱいのファンサービスをしたい」と、球団が求めるファン重視の姿勢は満点だ。
南場オーナーは「みんなそれぞれキャラがあって、おもしろい人も物静かな人もいると思いますが、ああいうことができる人は盛り上げ役になれるので、チームにとってありがたい」とうなずいた。期待のドラ1は、本格的に投球練習を披露する前から、球団トップやファンの胸に強烈なインパクトを残している。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)