12球団で最もドラフト1位が育っているのは? トップは巨人、最下位は…
巨人はタイトル獲得者が最多の6人、西武は4人
12球団にとってチーム編成の根幹を成すドラフト会議。指名した選手たちが翌年、さらには3年後、5年後のチームを支える存在に育ってくれるかどうかは、球団成績の浮沈を左右する重大事だ。その中でもドラフト1位で指名した選手は、将来的にチームの核となることが期待されている。
Full-Countでは、各球団が近年のドラフト1位選手を育て上げることが出来ているのかを、希望枠、自由獲得枠が廃止され、ドラフトが現行システムとなった2008年以降の成績で検証してきた。その結果をランキング形式でご紹介したい。
現行ドラフトとなってからの12年間で最も大きな成果を残しているのは巨人だった。菅野智之投手や岡本和真内野手、澤村拓一投手、長野久義外野手、大田泰示外野手、小林誠司捕手と6人ものタイトル獲得者を輩出。これは12球団でダントツの多さで得点も61点となった。
巨人に次ぐ2位だったのは西武だ。2018年、2019年とパ・リーグを2年連続で制した西武は菊池雄星投手(現マリナーズ)や増田達至投手、森友哉捕手、多和田真三郎投手と4人がタイトルを獲得。FAなどでたびたび戦力が流出している西武だが、ドラフト戦略としては成功していると言えそうだ。
3位以下はロッテ、オリックス、日本ハムと続き、6位の45点で中日、広島、ヤクルトが並ぶ。ロッテは石川歩投手、荻野貴司外野手ら3人がタイトルを獲得。オリックスはタイトル獲得者こそ吉田正尚外野手、山岡泰輔投手の2人だが、コンスタントに1軍の戦力を輩出できており、4位に入った。