鷹は周東がリード、ロッテは藤原&和田に荻野… 熾烈なパ・リーグの“1番打者争い”

楽天はドラ1ルーキーの小深田大翔内野手が定着、日本ハムは西川が多くを任された

○楽天

 主に茂木栄五郎内野手が1番を務め、開幕当初は打率.300を超える活躍でチームをけん引していた。だが7月中旬からは茂木が3番に回る機会が増加。空いたトップバッターの座は最終的にドラ1ルーキーの小深田大翔内野手が定着した。小深田は112試合に出場して規定打席に到達。打率.288、出塁率.364。9番に回ることもあったが、切り込み隊長として充分な成績を記録した。

○日本ハム

 パ・リーグの中で最も1番打者に困らないチームだった。西川遥輝外野手が座っていたからだ。西川は例年より少ない試合数の中で自己最多に迫る42盗塁をマーク。ともに4年ぶりとなる打率.300、出塁率.400にも到達し、多くの試合でトップバッターを任された。休養や打線の組み替えで大田泰示外野手、杉谷拳士外野手、淺間大基外野手らが代役を務めた。残留が決まり、今年もその期待は高いだろう。

○オリックス

 T-岡田外野手を1番に置いて開幕したが、その後はさまざまな選手を起用することに。固定できなかったが、福田周平内野手が右手人差し指の怪我から復帰すると、シーズンで出塁率.366と好成績をマークするなど活躍。さらには佐野皓大外野手も77試合で20盗塁、盗塁成功率.833と機動力を見せ付け、終盤戦でトップバッターを務めることもあった。2選手は持ち味こそ異なるものの、チームに足りない部分を埋める貴重なピースとなった。

 彼らは来季も切り込み隊長の座を争い、あるいは完全に自分のものとすることができるだろうか。1番打者の固定は、チーム全体を安定させるうえで重要なファクターだ。各選手の活躍は、チーム全体の中長期的なビジョンにおいても、非常に重要なものとなってくる。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY