西武ドラ1渡部、チーム浸透の“愛されキャラ” 森&山川から「首がないやん」
2週間の新人合同自主トレが終了、体重は2キロ減の116キロに
西武のドラフト1位ルーキー、渡部健人内野手(桐蔭横浜大)が27日、埼玉県所沢市内の球団施設で行われていた新人合同自主トレの全日程が終了しオンライン会見に応じた。昨年11月に右肩を痛めた影響で、2月1日からの春季キャンプはB班(2軍)スタートが決まっている。
身長176センチに対し、今月6日に「若獅子寮」に入寮した際の体重が118キロ。昨年のデータではチーム最重量のメヒアに並ぶウエートで注目を集めた。それでも10日に始まった新人合同自主トレで「自然に絞れる」と目論んでいた。
最終日のこの日、計量の結果は、「しっかり減っていました。数字は…内緒です」といったんはぐらかしたが、「116キロです」と照れながら告白。チームの主砲で公称103キロの山川は前日、「僕らのようにリーチのないタイプは、重さで打球を飛ばすしかない。僕も120~130キロほしいくらい」と持論を展開していたが、渡部は「確かに重い方が飛ぶと思うのですが、重過ぎても守備の方で動きにくくなると思う。重くなり過ぎず軽すぎず、適度をキープできるようにしたい」と冷静に語った。
打撃では「ランニングが多かったためか、体に切れが出てきて、バットが振れている」と手応えを感じている。打撃フォームも、バットのヘッドを投手方向へ倒していた構えを修正するなど、プロ仕様にマイナーチェンジしつつある。
一方、右肩の状態は依然として不安を拭えない。24日と26日にはキャッチボールを1、2球で止め、この日も途中から、負担の少ないネットスローに切り替えた。「2か月ほど投げていなかったので、肩のスタミナがないようです。コンディショニングをしっかり整えれば、投げられると思う」と言うが、キャンプでも当面は探り探りの調整になりそうだ。トレーナーの指示で送球のフォームも改造中で、「これまでは体を大きく使おうと意識していましたが、コンパクトに投げられるように練習しています」と言う。
前日には、主軸の山川&森コンビと対面。「すごくオーラがあって、2人が一緒にいるとさらに大きくなる」と圧倒される中、「首が無いやん」とイジられた。入寮時には、主将の源田から「どすこい、これやるよ」とシャンプーを頂戴した。「イジってもらえてうれしい」と言う。“愛されキャラ”は早くもチーム浸透しつつあるようだ。それだけに、右肩の早期回復と1軍合流が待ち遠しい。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)