コロナ禍での新応援スタイルにアイデア殺到 DeNAイベントに70人超が参加
オンラインワークショップに70名超が参加、チャット活発な意見交換を展開
2019年よりDeNAがスタートさせた、球団と参加者が一緒に新しいボールパークの在り方を考える「Next Ballpark Meeting」。横浜スタジアムの隣に位置する「THE BAYS」内の新型ビジネスプラットフォーム「Creative Sports Lab」を発信地とするワークショップシリーズで、これまでも都市空間、デザイン、建築、アートなど様々な分野の専門家をゲストに招き、これからのスタジアムの在り方や可能性について、一般応募の参加者と様々なアイデアを出しあってきた。
主に対面イベントとして行われてきたが、2021年を迎えて最初の「Next Ballpark Meeting」が26日、オンライン会議システム「Zoom」上で開催され、70人超が参加。新型コロナウイルスの影響により、球場で観戦する際に大きな声援を送ったり、応援歌を歌ったり、踊ったりできない状況下で、どうやったら横浜スタジアム全体の一体感を生み出す応援ができるのか、チャット上ながらも活発なディスカッションが行われた。
ワークショップには、ゲストとしてパノラマティクス主宰の齋藤精一氏と、トヨタ紡織株式会社新価値創造センター西尾未希氏が登場。齋藤氏は、2016年のDeNA本拠地開幕戦の演出に携わった人物で、現在は大阪・関西万博や「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」なども手掛けている。西尾氏は慶應義塾大学SDMで「感動」のメカニズムとそれを生み出す方法を研究した「感動」の専門家。今回のディスカッションにおけるヒントとして、齋藤氏は「スタジアムがある街は何がすごいのか。街のブランディングを含めて考えること」や「経済を回しながら文化を創り出すこと」、西尾氏は「感動ポイントの共有、感動が伝播する仕組み作り」などを挙げた。
参加者によるディスカッションの前に、球団でイベント企画を担当する浦田晃仁氏が2020年にDeNAが行った取り組みを紹介。無観客試合SNS特別企画「#ハマスタで心をひとつに」や開幕後に行われた「オンラインハマスタ」「バーチャルハマスタ」、球団オリジナル醸造ビールを再利用した手指消毒用アルコールの提供などは記憶に新しいところだろう。さらに、ディスカッションのテーマとして「声を出さない応援スタイル」「感動を共有するツール」「野球が以外のエンタメから」の3点を掲げ、参加者に幅広いアイディアを募った。