「全員が変わらないと強くならない」 DeNA三浦監督が求めるチームの意識改革
春季キャンプ前の全体ミーティングで訓示「全員が変わってほしい」
DeNAの三浦大輔監督は1月31日、春季キャンプ地の沖縄・宜野湾入りした。宿舎で1、2軍合同の全体ミーティングを開き、「チームスローガンが横浜一心ということで心ひとつにするために、このキャンプで全員が変わってほしい。昨年の悔しい結果を変えるために、このキャンプから意識を変えて取り組んでほしい」と熱く呼びかけた。
昨季はV候補に挙げられながらも4位と低迷。リーゼントで沖縄入りした三浦監督は、チーム浮上のカギにあげたのは意識改革だった。
「変わらなきゃ強くならない。(スローガンが)横浜一心ということで、心を1つにするために。今のまま1つになるのでなく、1つになるために自分がどう変わらないといけないのか。1人ひとりが考えて取り組んでもらいたい。それは自分もそう。自分自身も変わらないといけない。全員が変わらないと強くならないと思っています」
ソト、オースティンら主力を含む全10人の外国人選手の来日が不透明。チームを引っ張る助っ人陣が開幕へ間に合わない可能性もあるが、イースタン3冠・細川や最速152キロ右腕・阪口、ドラフト1位・入江ら新人選手ら若手には願ってもないチャンスだ。
「極端なコンバートは考えてませんが、外国人がいないキャンプは初めてかな? その分、日本人の若い選手も出られるチャンスは増えると思うので、そういう選手たちには自分のポジション、居場所を掴み取って欲しいなと思います」。紅白戦、練習試合、オープン戦は計10試合を予定している。レギュラーについては「去年成績を残した、結果を残した選手たちはイメージしてますけど、まだ100%ではないです」とした。若手にとっては狭き門。生き残りをかけたサバイバルマッチとなりそうだ。
現役時代の春季キャンプは早朝散歩が日課だった。「1日の流れがまだ。どういう流れになるのか。どこか時間を見つけてやりたいなと思っています」と話すにとどめた。監督としてのベストは何かを模索している段階だ。
「1人ひとりが考えて『変わるんだ』という意識で変えてくれればいい。意識が変われば行動も変わる。そういうところを見ていきたいなと思います。シーズン中もなかなか思い通りにいかないこともいっぱいあると思う。その時に、横浜一心のスローガンを1年間貫けるように準備したい」
通算172勝を積み上げた現役時代は“打てるもんなら打ってみろ”がモットーだった。「(無観客開催で)ファンに見られているのと雰囲気が違うかもしれない。キャンプ中継があるので、カメラの向こうにたくさんのファンがいると思って、1か月頑張って欲しい」。異例の船出もチャンスに変える。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)