オリ復帰のロメロは活躍できるか? 過去の“出戻り助っ人”の成功例を振り返る
古巣に復帰して活躍を見せた助っ人は、過去にも多く存在している
1月8日、オリックスがステフェン・ロメロ外野手の獲得を発表した。2017年から3シーズンにわたってオリックスでプレーしていたロメロにとって、今回の移籍は2年ぶりの古巣復帰となる。昨季は楽天で103試合に出場し、24本塁打、OPS.893と活躍した長距離砲の加入は、昨季の得点数がリーグ最下位だったオリックスにとって、この補強は大きい。
ロメロのように、前回在籍時や他球団での活躍を評価され、一旦チームを離れた後に再び古巣のユニホームを着てプレーする外国籍選手は、過去にも存在した。チームのカルチャーをあらかじめ理解しているというだけでなく、練習拠点や本拠地への適応に関する心配も無用となる点は、選手本人だけでなく、球団や周囲にとってもアドバンテージとなる。
今回は歴代のパ・リーグにおいて、過去に所属した球団に復帰し、その後に一定以上の活躍を見せた選手たちについて紹介する。
○フリオ・フランコ
フランコは1度目の来日前年となる1994年に、ホワイトソックスで112試合に出場して打率.319を記録した一流のメジャーリーガーであった。1994年の8月からMLBで起こったストライキの影響もあり、1995年に海を渡ってロッテの一員に。MLBでの数字におごることなく、チームリーダーとしてチームをけん引。打率、出塁率ともに優秀な成績を残し、チームの2位躍進にも大きく貢献した。
同年には一塁手としてベストナインとゴールデングラブ賞をともに受賞したが、1996年からは再びMLBへ。1998年に再来日してロッテに2度目の入団を果たし、前回と同様にチームリーダーとして奮闘。40歳という年齢を感じさせないプレーで中心打者として活躍し、今度は二塁手としてベストナインに輝いている。