オリ復帰のロメロは活躍できるか? 過去の“出戻り助っ人”の成功例を振り返る

トロイ・ニールのNPB通算成績【画像:パリーグ インサイト】
トロイ・ニールのNPB通算成績【画像:パリーグ インサイト】

オリックスのリーグ連覇に貢献したニールも一度はチームを離れる

○トロイ・ニール

 1995年にオリックスに入団したニールは、来日初年度から27本塁打を放ってチームのリーグ優勝に貢献。翌1996年には本塁打王と打点王の2冠王となり、主砲としてリーグ連覇に大きく寄与した。同年の日本シリーズでは打率.176とアベレージこそ高くなかったものの、放った安打がいずれも殊勲打という驚異的な勝負強さを見せてチームの日本一に貢献。日本シリーズのMVPにも輝き、神戸の街に歓喜をもたらした。

 続く1997年にも一定以上の活躍を見せたが、同年オフには一旦自由契約に。翌1998年途中にオリックスへ復帰すると、再び主砲として大活躍を見せる。このシーズンはキャリアハイの打率に加えてOPS.959と打撃内容も非常に優れており、途中入団とは思えないを数字を残してみせた。

シャーマン・オバンドーのNPB通算成績【画像:パリーグ インサイト】
シャーマン・オバンドーのNPB通算成績【画像:パリーグ インサイト】

○シャーマン・オバンドー

 1999年途中に日本ハムに入団したオバンドーは、わずか94試合で20本塁打とハイペースで本塁打を量産。続く2000年にはケガの影響で107試合の出場も、打率.300、30本塁打、100打点をクリアする抜群の活躍を見せ、外野手部門のベストナインにも輝いた。2002年までの4シーズン全てでOPS.800以上を記録した点にも打撃能力の高さが表れており、日本ハムの主砲として苦しい時期のチームを支える存在の一人だった。

 2002年オフに一度は退団したが、2004年途中に、北海道移転初年度だった日本ハムへ復帰を果たす。オバンドーにとっては2年ぶりとなるNPBでのプレーとなったが、生まれ変わったチームに溶け込み、打率.300を超える数字を記録。OPSも.996と出色の成績を残し、同年のAクラス入りにも主砲として大きく貢献した。

タフィ・ローズのNPB通算成績【画像:パリーグ インサイト】
タフィ・ローズのNPB通算成績【画像:パリーグ インサイト】

○タフィ・ローズ

 ローズの場合は“古巣復帰”と言うと少なからず語弊が生じるかもしれないが、カムバック以降の活躍ぶりを思えば、その存在を語り落とすわけにはいかない。近鉄時代は2001年に当時のNPB史上最多タイとなる年間55本塁打を放つなど、本塁打王を3度、打点王を2度獲得。8年にわたって主力として活躍したことや、持ち前の陽気な性格も相まって、チームの顔の一人となっていった。

 2004年には巨人でも本塁打王に輝き、史上2人目となる両リーグでの本塁打王という快挙を達成。2006年に一旦は米球界に復帰したが、2007年に再来日。かつての古巣・近鉄は球界再編の影響により、2004年限りでその歴史に幕を下していたが、その合併先であるオリックスへ入団し、2年ぶりとなるNPB復帰を果たした。

 再び「バファローズ」の一員となったローズは豪打を連発。2007年には39歳という年齢を感じさせない打棒で本塁打王争いを繰り広げ、最高出塁率のタイトルにも輝いた。続く2008年には主砲としてチームの2位躍進に大きく貢献し、40歳にして自身3度目の打点王を獲得。NPB通算464本塁打という数字は、今なお外国籍選手としては史上最多の数字となっている。

マウンドで豪快に腕を回すパフォーマンスで人気となったシコースキー

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