DeNA期待の2年目・森敬斗の現在地 仁志2軍新監督との出会いでブレークなるか

DeNA・森敬斗【写真:荒川祐史】
DeNA・森敬斗【写真:荒川祐史】

強打のショート、俊足、イケメン…条件そろえるスター候補

 DeNAの森敬斗内野手は、神奈川・桐蔭学園高からドラフト1位で入団し2年目の19歳。右投げ左打ちの強打の遊撃手で俊足、おまけにイケメンとスターの条件がそろっている。昨季終盤の10月27日に1軍昇格を果たし、スタメンも経験。今季は本格的なブレークが期待されているが、キャンプは沖縄・嘉手納で2軍スタートとなった。

「本人は試行錯誤している最中だけに、ヒットが出てよかった。守備でもいいところを見せられたのではないかな」

 仁志敏久2軍監督は15日、沖縄・宜野湾で行われた沖縄電力との練習試合後、森の現状をこう評した。

「2番・遊撃」でスタメン出場した森は4打数2安打のマルチをマーク。特に6回先頭での第3打席は、この回から救援した変則的な左腕に対し当初は全くタイミングが合っていなかったが、ファウルで5球粘り、最後はフルカウントから中堅フェンス直撃の二塁打を放つ内容の濃い打席だった。

「昨季やったことと、シーズンオフの自主トレで新たに取り組んだことが、自分の中でこんがらがって、整理がつかないままキャンプインしてしまった。納得できるスイングができていませんでした」と説明する森。それでもキャンプでは「仁志監督やコーチの方々にいろいろ相談させて頂いた」と言い、「試合で打ててよかった」と胸をなでおろした。

 就任1年目の仁志2軍監督との出会いが、殻を打ち破るきっかけになるかもしれない。「体の動かし方、グラブの使い方など、昨年は聞けなかったことが、仁志さんから聞けている」と森は目を輝かせる。

 2002年1月生まれの森は、主に1990年代後半から2000年代前半にかけての仁志2軍監督の現役時代の活躍を、リアルタイムでは知るよしもない。だが、「YouTubeで映像はチラホラ見ています」と笑った。平成の名二塁手が、令和の名ショートの大成を促すか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY