「1年でも長く大輔と…」“不惑”を迎えた和田毅が残り2人となった松坂世代に思うこと
「やり切ったと言える時までやり続けられるようにしたい」
宮崎キャンプ第5クール最終日となった21日に40歳の誕生日を迎えたソフトバンクの和田毅投手。「不惑」を迎えながら、その肉体は衰え知らずで「昨年より体の状態はいいですし、ピッチングの感覚もすごくいい」と、このキャンプでも状態の良さを披露している。
自主トレでも、笠谷俊介投手ら若い投手陣とほぼ同じ練習量をこなし、若手よりもむしろケロリとしている和田。キャンプ序盤に行われた1000メートル2本のランニングでも、年下の選手よりも速いペースで走り、一緒に走った組の中では2位だった。若手の時からの豊富な練習量は今も健在で、衰えない体力の礎となっている。
昨季限りで藤川球児投手、久保裕也投手、渡辺直人内野手が現役を引退。1980年生まれ(和田は早生まれの1981年生まれ)の「松坂世代」の現役選手も残り2人。1人は和田、そしてもう1人は世代の中心の西武・松坂大輔投手だ。
長年、球界を席巻してきた世代。その残る2人となった和田は「大輔も必死にリハビリをして、マウンドに戻るために一生懸命やっていますし、自分1人というよりは、もう大輔と2人しかいないので、1年でも長く2人で頑張って、やり切ったと言える時までやり続けられるようにしたい。1年でも長くという気持ちは持っていかないといけないなと思います」と、胸の内を明かす。
「40歳という年で2桁勝利は取りたいと思います」と今季にかける意気込みを語った和田。世代の灯火を1年でも長く灯し続けるためにも、和田は今季も腕を振る。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)