「若手有望株をデビューさせない」マリナーズ社長が問題発言連発で大炎上
マリナーズのマザー球団社長の発言動画は22日までに削除された
菊池雄星投手が所属するマリナーズのケビン・マザー球団社長が物議を醸す発言を連発して“炎上騒ぎ”となっている。19日(日本時間20日)にYouTubeで公開された動画は21日(同22日)までに削除されたものの、マザーの若手有望株への発言を重く見た大リーグ機構が同社長へ“注意勧告”する可能性が出てきている。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」など米複数メディアが伝えた。
マリナーズは昨夏キャンプに15人ほどの若手有望株が参加。しかし、マザー球団社長は昨季中にメジャーデビューさせる考えはなかったという。「我々は若い選手を(メジャー出場前提の)40人枠ロースターには入れるつもりはなかった。サービスタイムの時計を動かし始める気はなかった」。選手がFAになるのを遅らせるためにデビューを遅らせるのは他球団でも行われるが、ここまで、あからさまに発言するケースはなかった。今後の選手会との労使交渉に悪影響を与える可能性があるだけに、トレード・ルーマーズは「MLBの役員から注意が入る可能性が十分にある」と伝えた。
「ジ・アスレチック」によると、1996年から球団に在籍するマザー球団社長は2018年に他の2人の球団幹部(現在は退団)とともに2人の女性元職員からセクハラで告発されたこともある。この若手有望株のサービスタイムの考え方だけでなく、ドミニカ共和国出身のフリオ・ロドリゲス外野手の英語についても「素晴らしいものではない」と言及。ロドリゲス本人が不快感を示すなどチーム内は“大荒れ”となっている。チーム再建中のマリナーズ。思わぬところから不協和音が出ている。
(Full-Count編集部)