マリナーズGM、岩隈氏との信頼関係を強調「彼のプロ意識は若い選手に重要」

マリナーズの特任コーチに就任した岩隈久志氏【写真:Getty Images】
マリナーズの特任コーチに就任した岩隈久志氏【写真:Getty Images】

球団社長が岩隈氏への侮辱など問題発言で辞任

 マリナーズのジェリー・ディポトGMが23日(日本時間24日)、野手組が合流したキャンプ初日の練習前に緊急オンライン会見を開き、ケビン・マザー球団社長が問題発言を連発して辞任した問題に言及。今季、特任コーチに就任した岩隈久志氏について変わらぬ信頼関係を強調した。マザー球団社長をめぐっては、今月5日の講演で岩隈氏の語学力を中傷する発言などをした模様が動画で出回り批判を浴び、辞任する事態になった。

 ディポト氏は「マリナーズ組織にいるすべての人にとってつらい数日間だったのが現実だ」と話し、「我々球団組織の立ち位置を選手に理解してもらうよう、神経を細やかにする必要がある。問題になった発言は彼個人の見解であって我々のものではない」と断じた。

 そして岩隈氏に言及。「クマ(岩隈)とは今回の件に関してまだ話はしていないが、(チームに)呼んだのは私で、球団の意思も理解してくれているはず。引退後にキャリアをスタートさせる心の準備ができたら教えてほしいと頼んでいたんだからね」と説明。彼への期待は「準備の仕方や投球の微妙な感覚やリーグ打者の傾向を知っている。投手たるものの性格やプロ意識は若手に参考になる。私が信頼していることは分かっている」と語った。

 また、スコット・サービス監督も質疑応答で「個人的に言うなら、すごく頭にきたし困惑した」と不快感を露にしながらも「選手たちが今回のことにうまく対処しようとしているのに驚きはしなかった」と気持ちを切り替える選手たちに信頼を深めていた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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