楽天岸、初実戦で2回無失点 田中将らと開幕投手候補も「1年間しっかり…」
実現すれば楽天で2年ぶり2度目、西武時代にも2度
楽天の岸孝之投手が25日、DeNAとの練習試合(宜野湾)で今年初の実戦登板。先発して危なげなく2回1安打1奪三振無四球無失点に抑えた。プロ15年目、36歳のベテランが、楽天では2019年以来2年ぶり2度目、西武時代を含めると4度目の開幕投手を務める可能性も十分ある。
許した走者は1回2死から宮崎に許した右前打のみ。得意のカーブの切れも良く、2回先頭の細川からはストレートで空振り三振を奪った。
開幕投手については「特別(意識は)ないです。それより1年間ちゃんと投げたい気持ちが強い」と語ったが、「先発ローテーションに入るためにも、オープン戦でしっかり投げられるところを見せないといけない」と表情を引き締めた。
岸は昨季、腰の違和感で出遅れたが、1軍合流後は7勝0敗、防御率3.21の安定感を誇った。楽天の今季開幕投手の座は8年ぶりにチームに復帰した田中将大、昨季最多勝の涌井秀章、生え抜きの則本昂大と非常に高いレベルで争う展開。石井一久GM兼監督は候補4人の実戦登板を見た上で、今月中に開幕投手を決める意向を示している。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)