田中将大は「順調に来ている」 2度の登板から見えた収穫や課題を石井監督が分析

2回を投げ終え、ベンチに下がる楽天・田中将大【写真:宮脇広久】
2回を投げ終え、ベンチに下がる楽天・田中将大【写真:宮脇広久】

「打者、走者、マウンド、全ての対応が変わってくる」

 楽天の石井一久GM兼監督は27日、3月26日の日本ハムとの今季開幕戦(楽天生命パーク)の先発投手を涌井秀章投手に任せることを発表。8年ぶりに復帰した田中将大投手は27日の開幕2戦目の先発が内定した。今季2戦目の対外試合登板となった同日のヤクルト戦は3回を2安打1失点。指揮官は田中将の現状をどのように見ているのだろうか。

 初登板となった20日の日本ハム戦(金武)は2回3失点。そしてこの日のヤクルト戦は3回1失点。2度の実戦投球を実際に見て、石井監督は改めて8年ぶりに復帰した日本野球への対応の難しさを挙げた。

「打者へのアプローチ、走者へのアプローチ、マウンドの対応、全てが(メジャーと)変わってくる」と指摘。打者の特徴についても「どこらへんを振ってくる、どういう目付けをしながら対応してくるか色々なことが変わってくる」とし、「メジャーでは1番から9番までどこからでもホームランが出るようなパワーを持っていたりする。(日本では)パワーがない人との対戦の仕方とかアプローチが変わってくる」と違いを説明した。

 さらに、現在は日本の野球に適応しようとしている段階であると改めて強調。「そこはキャリアがあり頭がいい選手。(シーズンまでに)何試合か投げられるので心配はしていない。出力を出した中で、マウンドに対して変な雰囲気がなかったので順調にきていると思った」と分析し、次回登板は「4回80球近くまでいくのではないか」と語った。

 試行錯誤しながら、8年ぶりの日本でのシーズンに準備を整える田中将。指揮官の信頼感が揺らぐことは微塵もないようだ。

(Full-Count編集部)

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