楽天19歳黒川、レギュラー奪取へ正念場 成長著しい若手に浅村ら実力者の壁
二塁には昨季の本塁打王・浅村が君臨する
3月に入り、26日の公式戦開幕へ向けて各球団のオープン戦でのスタメンは、いよいよベストメンバーに近いものになってくる。レギュラー陣の一角を崩して這い上がろうとする若手にとっては、ここからが正念場。プロ2年目・19歳のスター候補、楽天・黒川史陽内野手もその1人だ。
楽天は5回途中降雨ノーゲームとなった2月28日の中日との練習試合(沖縄・北谷)で、今季から4年契約を結んだ島内宏明外野手が「5番・DH」で初めてスタメンに名を連ねていた。1番から中堅・辰己、遊撃・小深田、三塁・茂木、二塁・浅村、DH・島内、一塁・鈴木大、左翼・小郷、捕手・太田、右翼・田中和と続く打線。銀次がDH、島内が左翼に入るケースもありそうだが、コロナ禍で新外国人野手2人に来日のメドが立っていない現状では、限りなくベストに近い。
そんな中、同25日のDeNAとの練習試合で5打数5安打の猛打を振るうなど成長著しい黒川は、これまでの実戦で定位置としてきたスタメン二塁から外れ、ベンチを温めた。
二塁手としてレギュラーを狙う上で競争相手となる浅村は、昨季本塁打王でベストナイン二塁手。当然その壁は厚いが、「浅村さんに『まだ大丈夫や』と思われていたらダメ。脅かすというか、『黒川、やるな』と思われる結果を出したい」と語っていた。黒川の活躍次第では、浅村がDHや一塁に回る可能性もあり、そのスポットを担う鈴木大、銀次らを含めての争いと見ることもできる。