DeNA三浦監督「誰もいらないって」 OP戦初勝利もウイニングボール返上
ハマスタ初陣で白星発進「シーズンが始まってから味わえればいい」
■DeNA 5-1 オリックス(オープン戦・5日・横浜)
DeNAの三浦大輔新監督は5日、オリックス戦(横浜)でオープン戦初勝利を挙げた。5-1で快勝し、監督としてのハマスタ初戦を白星で飾った。「久しぶりにお客さんの前で試合をできて、雰囲気も違った。非常に良かったと思います。ファンの方の前でプレーできるのは気持ちも変わる。テンションも上がるし、非常に良かったと思います」と充実感を漂わせた。
平日デーゲームの本拠地に集った3545人の前でオープン戦初勝利。三浦監督は9回を締めた笠井からウイニングボールを渡されたが、その勝利球を返上したという。「返しましたよ。オープン戦だからです。笠井に言ったけど、誰もいらないって言って返しました。シーズンが始まってから初勝利を味わえればいい。オープン戦、練習試合は特に意識してないです」と何事もなかったかのように振り返った。
5回1死一、三塁の攻撃では一塁走者・神里の二盗失敗。判定は覆らなかったものの、監督就任後初のリクエストを要求した。「何をやってもやれば初なので。特にないですよ。微妙なところは、使える所は使いたいなと思います」。守備では吉田正の打席で三塁・宮崎を二塁付近に守らせ、三塁線を空けるド派手な守備シフト。1プレーへの執念をのぞかせた。
5年目の京山が4回3安打無失点で開幕ローテ入りをアピール。「テストですね。どういう打撃をしてくれるか」と3番でスタメン起用したドラフト2位の牧は球界のエース・山本から初球安打を放った。開幕まであと3週間。巻き返しへ手応えを感じるオープン戦初勝利となったはずだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)