中日根尾、“空振り”にみる開幕1軍への課題 元燕捕手が苦言「ノムさんならお小言を…」

「小さな打撃はしなくていい」との意見もあるかもしれないが…

「あれだけの好投手に対し、あれだけ大きく振ってしまうと、攻略は難しいでしょうね」と野口氏。状況的には、右方向へゴロを打ち、二塁走者を三塁へ進めて1番につなげることが求められる場面だった。「コンパクトなスイングで投球にアジャストしていこうという意識があれば、進塁打くらいは打てた球だった。公式戦になれば、なおさらそういう姿勢が求められる」と苦言を呈した。

 特に野口氏は、プロ入りから8年間、当時監督の故・野村克也さんから“ID野球”の薫陶を受けただけに、この日の根尾の打撃の内容は物足りない。「ノムさんが監督なら、キツイお小言を頂戴するところでしょうね」と言う。

「『根尾は将来主軸として大きく育ってほしいから、進塁打を狙うような小さい打撃はしなくていい』という意見もあるかもしれないが、この試合で9番を打っている以上、それなりの役割を果たすべきだと僕は思う」と続けた野口氏。将来のスター候補も、まず今季開幕1軍を確保するため、なりふり構わない姿勢が求められているのかもしれない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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