中日根尾、“空振り”にみる開幕1軍への課題 元燕捕手が苦言「ノムさんならお小言を…」

中日・根尾昂【写真:小西亮】
中日・根尾昂【写真:小西亮】

ヤクルトなどで通算21年間プレーした野口寿浩氏が解説

■中日 2-1 楽天(オープン戦・6日・バンテリンドーム)

 プロ3年目で成長著しい中日・根尾昂内野手が6日、楽天とのオープン戦(バンテリンドーム)に「9番・左翼」でフル出場。昨季パ・リーグ最多勝の涌井秀章投手、8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大投手と対戦したが、3打数無安打1三振に終わった。与田剛監督が模索する「開幕1軍スタメン」へ向け、今の根尾に足りない物とは――。

 2月の練習試合から快打を連発している根尾。かつてヤクルトや日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)で通算21年間捕手として活躍した野口寿浩氏も「スイングは昨年に比べて力強くなった」と認めるが、球界を代表する投手との対戦で課題も浮き彫りになった。

 2回2死満塁での第1打席は、カウント1-1から涌井のカーブにバットを合わせるだけの打撃となり二ゴロに。5回1死走者なしで田中将と対戦した第2打席も、2-2から140キロのスプリットに二ゴロに倒れた。

 野口氏が指摘したのは、1点リードの7回無死一塁で、やはり田中将と対戦した第3打席。カウント0-1から、真ん中高めの明らかなボール球を空振りし、一塁走者・三ツ俣の二盗をアシストする格好になった。無死二塁のチャンスにはなったが、カウント1-2から真ん中低めの133キロのスライダーを豪快に空振りして三振。振り切った後、腰が砕けて左足をついたほど大きなスイングだった。

「小さな打撃はしなくていい」との意見もあるかもしれないが…

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