先輩から後輩へ繋ぐ想い 吉田えり、加藤優、甲斐綾乃が女子野球教室を開催

プレーし続けることで生まれる女子野球の発展「どこかでまた会えると思う」

 さらに、自身の体験を踏まえながら、野球を続けることの大切さを説く。

「私が17歳で独立リーグに入ったことを中学生の時に見ていた選手が今、一緒のチームにいるんですけど、『パワーをもらって野球を続けていました』って言ってもらえたんですね。そう考えると、今日来てくれた女の子たちが将来、一緒のチームになったり、対戦相手でいたりということもある。続けていたら、どこかでまた会えると思うし、続けることが女子野球の発展や広がりに繋がる。今の小学生たちが大きくなるまでに、もっともっといい環境が整えられるように、女子野球の発展や普及活動を続けていきたいと思います」

 2019年からDeNAが運営するベースボールスクールで講師を務める甲斐さんも、普段から子どもたちと接する立場として、続けていくことの重要性に触れた。

「野球を好きだということは、この先、野球を続けていく上で大切なこと。小中学生の時に野球が嫌いになることだけは避けてほしいので、小さい時に野球の楽しさを噛みしめた上で、目標を持って次のステージでも頑張ってもらえたらと思っています。夢や目標を持ちながら続けていってほしいですね」

 野球を好きだという気持ちを持って、プレーし続けてほしい。3人の先輩の願いは、この日集まった女子選手、そして保護者の心に届いたはずだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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