「ただ抑えるだけじゃなく…」 鷹・甲斐が語った捕手がオープン戦で行う準備とは?
オープン戦期間中は普段できない配球や、引き出しを増やすための策に挑戦
「試せるものは試していこうと思っています。投手とも話をして、その日自分たちで1つでもこうやっていこうというのを作ってやっています。ただ単に試合をこなすのではなく、シーズンに向けて、普段できないことに挑戦したり、シーズンの中でのケースも含めて引き出しを多く持てるようにしています」
オープン戦期間中、甲斐ら捕手陣が投手と話し込む姿をよく目にする。徹底的にコミュニケーションを取り、その日の投球内容をある程度、事前にプランニングする。ただ単に抑えにいくのではなく、新たな配球に挑戦してみたり、投手が調整したい球種を意図的に増やしてみたり…。その日その日で投手との間でやりたいことを決めて臨んでいる。
勝敗度外視のオープン戦とはいえ、結果も重要だ。ただ、抑えた、打たれたの結果以上に大事なものがある。
「やった結果、どうなるのか。結果も大事ですし、求めていきますけど、内容も求めていかないといけない。打たれた、抑えた、で終わるのではなく、その先の話をできないといけない。ただ試合をこなす、ただ抑えるだけで終わらせることはしたくない」
目に見えない水面下で繰り広げられているオープン戦でのバッテリーの準備。迫りくるシーズンに向けて、さまざまなことにチャレンジしているようだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)