鷹・武田が5回無失点 打者の頭にあっても「あえてカーブ」で勝負した理由とは
5回を77球、2安打、2四球、5奪三振で無失点
■ソフトバンク 1-1 巨人(オープン戦・10日・PayPayドーム)
ソフトバンクの武田翔太投手が10日、巨人とのオープン戦(PayPayドーム)に先発し、5回無失点の好投を見せた。4回無失点だった3日の中日戦(同)に続いて最高の結果を残し、開幕ローテ入りに大きく前進した。
武田は初回1死から四球と安打で一、二塁とされるも、4番・岡本と5番・丸を連続三振に仕留めてピンチを切り抜けた。その後も得意のカーブをうまく使いながら5回を無失点に抑えてマウンドを降りた。内容は5回を77球、2安打、2四球、5奪三振だったが、序盤はやや制球に苦しみ3回までに59球を要した。
降板後に取材に応じた武田は「今日はまっすぐとカーブをメインに投げることがテーマだった。前半はコントロールが良くなかったが徐々に修正できたし、修正できたことが収穫」と振り返った。
前回の中日戦では“脱力”がテーマだった。今回は「力を抜きながらもどこで力を集めるのかをテーマにした」と武田。その上で「相手打者の頭にカーブがある状態であえてカーブを投げた。いつもならスライダーやまっすぐで逃げるところを、いつもとは逆のパターンでいった」と、『それ(カーブ)しかない』という縛りを自分に課して投げ続けたという。カーブを“いつでもカウントを取れる球”に仕上げたいという思惑があったからだ。
次回登板は未定だが、オープン戦では開幕前ラスト登板の可能性が高い。「力を集めるタイミングにばらつきがあったので、それを修正したい」と、開幕に向けた総仕上げにするつもりだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)