ダルビッシュ、4年ぶり開幕投手は? パ軍監督「できれば2週間ほどで見極めたい」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

昨季最多勝ダルビッシュ、スネルら開幕投手候補多数「栄誉にふさわしい投手は何人かいる」

 パドレスのジェイス・ティングラー監督は9日(日本時間10日)、日米報道陣との朝の定例会見で今季の開幕投手について問われ「まだ決める段階に至っていない。できれば2週間ほどで見極めたい」と述べた。

 オフデー明けの2日ぶりの定例会見でティングラー監督はまず、7日(同8日)のオープン戦初登板で2回を1安打無失点と好投したダルビッシュについて切り出した。

「見事だった。安定感のあるフォームと制球もよく、空振りを取ろうとしていたから相手打者はきつかったと思う。無二な投手を味方に付けられたのはとても嬉しいことだ」

 最速96マイル(約155キロ)を含む7種類の球をちりばめ、4奪三振と持ち味を発揮したダルビッシュの好発進で一気に開幕投手への期待が高まっている。会見を締める地元記者の質問にティングラー監督はこう見解を示した。

「各投手がそれぞれに必要な準備をしつつある中でまだ決める段階にないが、言うまでもなく、その栄誉にふさわしい投手は何人かいる。なので、とても難しい決定になる。できれば2週間ほどで見極めたい」

 1969年の球団創設以来、初の世界一を狙うパドレスは今オフ先発陣の大補強を敢行。昨季カブスで最多勝のダルビッシュ、レイズから元サイ・ヤング賞のスネル、昨季パイレーツで開幕投手を務めたマスグローブを獲得。これにパダック、昨季球団新の年間防御率2.09を挙げ肘痛から回復しつつあるラメットの若手右腕も加わる強力な先発陣で4人が開幕投手の経験を持つ。

 熾烈な争いに注目が集まるが、投球の質を示すいくつもの指標で他を圧倒し昨季8勝で最多勝を手にするダルビッシュが期待通りの新天地デビューを果たしただけに、筆頭候補と目されるのは当然といえる。

 4月1日(同2日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦でダルビッシュは先陣を託されるのか。レンジャーズ時代の2017年以来4年ぶりメジャー2度目の栄誉奪取に向け、調整に余念がない右腕に期待は高まっている。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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