「一方通行は嫌」田中将大、開幕への“課題”はマウンドではなく“意思疎通”
田中将、涌井、岸、則本昂…輝かしい実績誇る投手陣に対し1軍帯同捕手は全員20代
楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手は、先発予定だった13日のDeNAとのオープン戦(静岡)が雨天中止。翌14日の同カードでスライド先発する。26日の公式戦開幕、そして翌27日の日本ハム戦(楽天生命パーク宮城)に予定されている自身の今季公式戦初登板まで2週間を切った。マー君に残された課題とは何か。
いよいよ真剣勝負モードに入った。田中将は「本当にシーズンを間近に控えた段階なので、オープン戦だからというのではなく、抑えるための球を優先的に組み立てていけたらと思います」と語気を強めた。
練習試合を含め、楽天復帰後の実戦登板は4度目。これ以降は、20日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)を経て開幕を迎えることになる。これまではメジャーに比べて柔らかいマウンドへの対応に苦戦する様子も見られたが、石井一久監督は「“マウンド問題”はもはや程度の低い話なので、あまり話したくない。本人はさすがにもう大分慣れている。もちろん(メジャーリーグ時代に比べて)変化はあるが、『最大の敵はマウンドだ』というような段階ではない。もっと微調整の段階です」と指摘した。
それでは、田中将は今後の2週間で何に力点を置いて調整していくことになるのだろうか。キャッチャーとのコミュニケーションを深めていくことも、その1つだろう。
田中将の過去3度の実戦登板では、全て正捕手格の太田光がマスクを被った。公式戦でも田中-太田の“爆問バッテリー”が基本線になるだろう。今月6日の中日とのオープン戦では、田中将が太田のサインに何度も首を振るシーンもあった。