有原航平を「見るのが楽しくなる」 抜群の制球力を指揮官が大絶賛
有原は初回ピンチも4回2安打無失点「真っすぐが良かった、2回からうまく出来た」
■レンジャーズ 3-1 ロッキーズ(オープン戦・日本時間15日・サプライズ)
レンジャーズの有原航平投手は14日(日本時間15日)、アリゾナ州サプライスで行われたロッキーズ戦でオープン戦3度目の先発マウンドに上がった。4回を投げ、3奪三振2安打無失点と好投した。コントロール良く投げ分け、クリス・ウッドワード監督は「非常に感銘を与えるものだった。どうやって自分の持っている球でメジャーの打者を打ち取るか理解し、学んできている」と大絶賛した。
初回1死一、三塁のピンチでクロンを右飛、バードを中飛に打ち取った。2回以降は3イニング連続3者凡退とテンポの良い投球を見せた。試合後に捕手のトリビーノと話したという指揮官は有原の制球力抜群の投球を高く評価した。
「基本的にボールをホームプレート全面に、上下にも内にも外にも動かすことができる。リーグのことや打者のことを分かってきたら、見るのが非常に楽しくなるだろう。今のまま落ち着いて制球し続けることができれば……。彼がそうならないと思う理由がない」
「日本ではもっと当てにいく打者が多かったと聞いている。だから彼は常に緩急を使ったり上下に投げ分けたりして打者を悩ませなければならなかった。実際のところ十分な速球を持っている。それは私にとって際立っていることだ。特に縦へのものと横へのツーシームと。違いを作ることができる」
この日、有原のフォーシームは92、93マイル(約148~150キロ)を記録。指揮官の称賛は止まらない。
「たくさんの球種を持っている場合、十分な球速だ。ツーシームは非常によく動いていた。プレートを超えるぐらい。何インチぐらいかは分からないが、とにかくプレートから飛び出していた。(捕手の)トレビーノはダグアウトに戻ってくるときに目を見開いて『これだけ動いていたよ』って驚いていた」
「右打者はあの後にフォーシームやスライダーが来たら、捉えるのが非常に難しいだろう。日本よりも当てようとする打者が少ないから、三振も増えるかもしれないね」
この日がオープン戦3度目の登板。初登板となった2日のホワイトソックス戦こそ2回5安打3失点と結果を出せなかったが、計9イニングで9安打4失点(自責3)と結果もついてきている。「真っすぐは良かったので、前回、前々回より良いピッチングだったんじゃないかなと思います。(初回は)ボールが全体的に高かったので、低めに投げようと思って、2回からうまく出来たかなと思います」と有原。指揮官に期待を持たせるには十分な投球となったようだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)