「スピードに興味ない」21世紀枠・東播磨の144キロ右腕がドラ1候補から学んだこと
市立和歌山の小園と投げ合い「投げミスをしないコントロール、そこを学びました」
昨年秋の近畿大会では初戦でドラフト1位候補に名前も挙がる小園健太投手を擁する市立和歌山を相手に1-2で惜敗。7安打2失点の完投も「小園君から学ぶことがたくさんあったし差を感じた」と反省。制球力の重要性を改めて感じたようで「投げミスをしないコントロール、そこを学びました」と、好敵手から学んだことを生かし甲子園ではレベルアップした投球を見せつけるつもりだ。
投球のスタイルは楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手が試合の勝負所で見せる“ギアチェンジ”を参考。「得点圏で点を取れないところが凄い。自分の投げる試合は接戦になるので勝敗を左右する場面ではより集中力を高めていきたい」と、力を込める。
初戦の相手は九州大会ベスト4で3年連続出場の明豊(大分)に決まった。
「明豊さんは総合力も高いし強いチームですが、相手は関係ない。自分は本当に負けず嫌いなので絶対に負けたくない。点をやらずにチームに流れを呼び込む投球をしたい。次の取材は試合に勝った時ですね、お願いします!」
マウンドを譲るつもりはない。怪我に泣いた“空白の3年間”を経て、充実感を漂わせる東播磨のエース・鈴木が聖地のマウンドに立つ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)