「野球ファンを呼び込みたい」 元日ハム球団代表が女子ソフト新リーグチェアマンに

三宅豊代表理事兼会長(左)と島田利正代表理事兼チェアマン【写真:片倉尚文】
三宅豊代表理事兼会長(左)と島田利正代表理事兼チェアマン【写真:片倉尚文】

島田利正氏「野球をファンを呼び込み、女性ファンを増やしたい」

 日本女子ソフトボール機構の代表理事兼チェアマンに、プロ野球・日本ハムの球団代表などを歴任した島田利正氏が就任することが17日、発表された。2022年に発足する新リーグのかじ取り役を担うことになった島田氏は「五輪・パラリンピックに頼ることのないリーグ、世界一のリーグを作りたい」などと抱負を語った。

 1968年に発足した日本女子リーグは来季、様変わりする。日本ソフトボール協会内に設立された一般社団法人日本女子ソフトボール機構が統轄し、運営する。プロ化はしないがリーグ名や試合方式などを変えてファン拡大に乗り出す。

 島田氏は英語通訳として日本ハムに入社。球団戦略室室長、チーム統轄本部長、常務取締役兼球団代表などを歴任。19年に退社し、昨年9月に日本女子ソフトボール機構の常務理事に就任した。そして満を持して今回代表理事兼チェアマンに。三宅豊代表理事兼会長、宇津木妙子副会長兼キャプテンとタッグを組んで“新リーグ”の成功に尽力する。

 2024年パリ五輪では野球とともに実施競技から除外された。島田氏は「ソフトボールは非常に魅力あるスポーツ。世界中の選手がここでプレーしたいと思ってもらえるような魅力的なリーグにしたい」と語る。

 まず求められるのは財政基盤を固めること。「これまでは収益を上げるための体制ではなかった。一般社団法人化されたことでスピード感を持って進められる」と説明。ファン拡充のために「野球ファンを呼び込んだり、女性ファンを増やしたりすることを考えていきたい」と私案を披露した。

 この秋には新リーグの名称、試合方式、参加チーム数などの概要が発表される見込み。東京五輪後の日本女子ソフトボールを隆盛に導けるか。プロ野球球団経営のノウハウを知る島田氏の手腕が注目される。

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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