「理解できない」「残酷すぎる」 CY賞右腕が投じた153キロのスライダーにファン仰天
MLB先発投手が投じる速球の平均球速は昨季149.3キロだったという
時速153キロの超高速スライダー。2018、19年にサイ・ヤング賞を受賞したメッツのジェイコブ・デグロム投手がオープン戦で投じた変化球が話題を呼んでいる。
「ピッチングニンジャ」の愛称で高度な分析を行い、現役メジャーリーガーや米メディアからも多数フォローされているロブ・フリードマン氏は自身の公式ツイッターにアストロズのホセ・シリから三振を奪ったシーンの映像を投稿。「スプリングトレーニングでの95マイル(約152.9キロ)の“オフスピード”ピッチ。わかったよ。君は素晴らしい。今のところ君は見せびらかしているだけだ」と驚きのコメントを残している。
MLB公式のスタットキャスト担当、デビッド・アドラー氏は自身のツイッターにやはり映像を投稿した上で「デグロムの94.9マイル(約152.7キロ)のスライダー。昨シーズン、MLB先発投手の速球の平均球速は92.8マイル(約149.3キロ)だった」と記している。
直球の平均球速を約3.4キロも上回るスライダーにファンは驚きのコメントを寄せている。「自然の理に反する」「私が今まで見た史上最高の投手だ」「95マイルのスライダーは社会から追放されるべき。30センチも変化する95マイルを投げる人間はあり得ない。シンプルに公平じゃない」「この男は人間離れしている。理解できない」「こんなにアメージングでかつ速いスライダーは打者にとって残酷すぎる」「これは法律で禁止すべき」。
デグロムは今オープン戦、3合に投げて2勝負けなし。9イニングで3安打1失点1四球16奪三振、被打率.100、防御率1.00と、“無双状態”だ。メジャー最高峰の右腕は今季、どんな投球を見せてくれるだろうか。