鷹がDeNAにサヨナラ勝ち 1軍復帰の高橋純に工藤監督「ボールの力は戻ってきた」
サヨナラ打の上林には「大いに自信に変えてほしい」
■ソフトバンク 2-1 DeNA(オープン戦・17日・PayPayドーム)
ソフトバンクは17日、DeNAとのオープン戦(PayPayドーム)に2対1でサヨナラ勝利。9回2死から上林誠知外野手がサヨナラ安打を放ち、DeNAに連勝した。
先制打は3回に飛び出した松田宣浩のオープン戦第1号だった。工藤公康監督は「よかったですね。ヒットは出ていたので、あとはホームランというところだったので1本出てよかったと思います」と、元気印の待望の一発を喜んだ。
松田は9回には四球を選んで上林のサヨナラ打をアシストしてみせた。指揮官は「繋いで、強振するんじゃなく、しっかり選んで。振りたくなるところで我慢して後ろに繋いだ」と“我慢の四球”も高く評価した。
サヨナラ打の上林には「今年ずっと練習していた逆方向にね。強引に行ったら上がっていたんですけど、コンパクトにあっちに打ち返したのがよかったと思います。やってきたことが出たのが本人にも大きい。自信にもなるし、今日の(安打)は大いに自信に変えてやってほしい」と目を細めた。
先発の武田翔太は6回1失点。ボール球が多く、最後の失点も四球絡みだった。それでも工藤監督は「試合は作りましたね。この前よりはカーブの制球がバラバラでしたけど。6回1失点は結果だけを見ればナイスピッチング」と一定の評価を与えた。
7回からは16日に1軍に合流した高橋純平と田浦文丸が1イニングずつ登板し、無失点に抑えた。「久しぶりに田浦くんを見ましたけど、少し高さを落としたのかな。ストライクゾーンに投げていたし、よかった。純平くんもボールの力はだいぶ戻ってきたかなと思いますし、(走者が)サードの時のボールは素晴らしかったと思う」。
2人は週末の広島戦にも帯同する予定。「また投手の方で競争が激しくなるのかなと思います」と、最後の最後まで1軍枠を競わせることを示唆した。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)