今季初アーチの鷹松田 バットを“担ぐ”構えに手応え「打席の感じがいい」
DeNAドラ1入江の147キロを左中間へ「いいスイングができた」
■ソフトバンク 2-1 DeNA(オープン戦・17日・PayPayドーム)
ソフトバンクの松田宣浩内野手が17日、DeNAとのオープン戦(PayPayドーム)で待望の1号本塁打を放った。ファンの大きな拍手を浴びながらダイヤモンドを一周し、ベンチの祝福を受けた後には今年最初の“熱男コール”を披露した。
地元のファンの前で、待望の熱男パフォーマンスが飛び出した。0対0で迎えた3回裏、7番に入った松田がDeNAのドラフト1位・入江の147キロを捉えて左中間へ先制ソロ。練習試合、オープン戦を通じて今季初アーチに「2月1日からこういう当たりを数多く打つという思いで練習してきたので、1本出ずに開幕するよりは(開幕前に)1本打つことができてよかった。速いまっすぐを打つことができたし、いいスイングができた」と満足気な表情を見せた。
昨季は極度の打撃不振に苦しんだ。それでも熱男が下を向くことはない。復活の年にするべく、キャンプの練習試合から打撃フォームは試行錯誤を続けている。バットを寝かせて構えるか、担いで構えるか、だ。
「(オープン戦の)1週目は寝かせて打って、先週は担いで打って、今週もまた担いで打った。いろんなことをやりながらね。神宮では良くなかったけど、千葉から昨日、今日と打席の感じがいい」
今季は「ヒットをたくさん打ちたい」と語るが、一昨年まで2年連続30本塁打をマークしてきた自負もある。「もっともっと打ちたい。コロナ禍は続くけど、オフの間も『熱男を待っている』というファンの皆さんの声をたくさんいただいた。声を出すかどうかはわからないけど、ホームランを打って“熱男”をやって、ファンの期待に応えたい。今日のような当たりを自分も望んでいるしファンの皆さんも望んでいると思う。ああいう当たりを1本でも多く打ってチームの勝利に貢献したい」
松田は最後に「キャンプとオープン戦、序盤は良くなかったけど徐々にはまってきている。(開幕まで)残り数試合だが『これだ』というものを持って臨みたい」と力を込めた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)