初代主将が語る阪神Womenの実情 プロと変わらぬ練習環境「申し分ない」
日本代表での経験「士気を高めていくことの大切さを当時の監督から教わりました」
「全日本で優勝という形が一番だと思うのですが、どちらかというと、野球をやっている女の子たちがタイガースに憧れを持ってくれるようなチームづくりをしたいと思っています。まずは“野球が大好き”という思いがプレーを通してしっかり伝わるようにしていきたいです」とイメージを明かした。
主将として重視しているのは、コミュニケーションだ。「私が参加している平日午前練習のメンバーとはある程度話をしているので、週1回の全体練習の時には平日夜の練習に参加しているメンバー中心に会話していこうと思っています。お互いどんな選手なのか知っていくことで、いいチームになれると思います」と自ら若い選手たちに声をかけて回る。
まっさらな状態からチームを作り上げていく作業は、4度参加した日本代表で身をもって経験している。「何回も合宿を重ねて、チームワークができて、士気を高めていくことの大切さを当時の監督から教わりました」と振り返る。ワールドカップ5連覇中と無敵を誇るマドンナジャパンと同様の手法で、新しいチームを束ねていく。
阪神タイガースWomenでの三浦のミッションは、チームづくりだけではない。2月から球団アカデミーのベースボールスクールのコーチに就任。月曜日から金曜日の午後2時から幼児クラス、1・2年、3・4年、5・6年の4コマを受け持っている。
「女の子も何人かいます。私たちはどちらかというと、野球をやっている女の子を増やすことが仕事だと思いますので、どんどん増やしていきたいです」。三浦を含めて7選手がアカデミーコーチの仕事に携わる。“憧れのお姉さん”として野球少女の発掘と育成にも全力を注ぐ。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)