「大好きです」ドラ1候補右腕“突然の告白”… 市和歌山・小園が甲子園で叶えた夢

市和歌山・小園健太(右)と松川虎生【写真:橋本健吾】
市和歌山・小園健太(右)と松川虎生【写真:橋本健吾】

小園にとって松川は…「僕の野球人生を大きく変えてくれた存在」

 松川も178センチ、98キロ、高校通算31本塁打という強打の捕手。豪腕と強打、2人の夢は“甲子園でバッテリーを組むこと”だった。

 昨秋は県内最大のライバル・智弁和歌山とは公式戦で3度対戦し、全勝。近畿大会でベスト4に入り、選抜出場を手にした。甲子園への切符を手にしたこの冬で、夢はまた一つ大きくなった。甲子園でバッテリーを組み、勝つことだ。

 半田真一監督が「いつも小園が松川に寄って行っています」と証言するように、常に一緒の2人。お互いがどんな存在か尋ねてみた。

「野球でも一番頼りになる存在ですし、僕の野球人生を大きく変えてくれた存在であるので、一番…大好きです」

 小園がストレートな言葉を投げると、「一番信頼している、頼りにしている投手なので、いつも感謝しています。俺も大好きです」と松川もしっかりと相方のボールを受け止めた。

 今日、2人が被る帽子のツバには同じ言葉が認められていた。“最高のバッテリー 勝利”。お互いの帽子に書きあった。大会前には「すごくワクワクしていますけど、県岐阜商もすごく振ってくると思うので、健太と話をしながらどんどん攻めていきたいと思います」と松川は警戒していたが、試合巧者の鍛治舎巧監督率いる相手打線を見事に完封。小園は松川と描いていた夢が、最高の結果で叶った。

 今大会屈指のバッテリーの夢の時間。まだまだ終わらせない。

【画像】バッテリーお揃いのグラブ

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