OP戦で苦しみ「神社に厄払いに」 開幕戦出場は“当確”、鷹・栗原が求めるリセット
工藤監督は「開幕から出ることになる」、栗原の出場を示唆
昨季の日本シリーズでMVPに輝いたソフトバンクの栗原陵矢捕手が苦しんでいる。オープン戦では14試合で打率.186と低迷。捕手、外野、一塁、三塁とマルチに守備をこなしながらも、全てのポジションには強力なライバルが控える。栗原は苦悩の中で迎える開幕に、どのような思いを抱いているのか……。
「ただただヘタクソなだけ。(悪いのが)どこかがわからないので苦しんでいます」
栗原は正直な思いを吐露する。「肩の開きが早いのでボールに力が伝わらないし、ボール球を振ってしまう原因にもなっている。それだけじゃなく、タイミングが取れていないし、遅い分慌てて振り出してしまって体が開いてしまうんじゃないかなとか、いろいろと考えています」。悩みのスパイラルに陥っているが、オープン戦を終え「僕の中でリセットはできています」と前を向く。
昨年の躍進は、コロナ禍で3か月遅れた開幕戦でのサヨナラ打から始まった。それだけに今年の開幕にも強い思いを抱く。「もちろん開幕戦に出たいという気持ちはありますし、打てるに越したことはないんで……。(開幕は)やはり特別なものではありますね」。グラシアルが右肩の状態まだ万全ではないため、左翼で出場という可能性は決して低くはない。
工藤公康監督も「開幕から出ることになると思います」と開幕戦の出場を明言。その上で栗原と同じ“リセット”という言葉を使いながら「(オープン戦の成績は)一度リセットされるので、気持ちや体をリセットして思い切ってやってほしい」と期待。開幕前日となる25日には「部屋をキレイに片づけて神社に厄払いに行ってきます」と栗原。心身ともにリフレッシュし、シーズンのスタートを迎えるつもりだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)