鷹・中村晃、ロッテ・二木撃ちに「イメージはある」 3年ぶり開幕戦に心境
開幕戦は「やはり特別、普通の1試合ではない」
開幕前日の25日、ソフトバンクはPayPayドームで軽めの全体練習を行った。練習後、選手会長を務める中村晃外野手が開幕に向けての意気込みを語った。
3時間弱の全体練習でも選手たちの表情は明るかった。選手会長として2年目を迎える中村も、自身3年ぶりとなる開幕戦出場に向けてしっかりと調整を行った。
一昨年、昨年とシーズン開幕を1軍で迎えることはできなかったが、「体も問題はないし、そこは去年と違うところ」と中村。開幕戦は「やはり特別ですし、普通の1試合ではないと思います」とし、「毎年、自分にとっての1試合目はやっぱり緊張します。ドキドキがなくなったらやばいでしょ」と笑った。
シーズンの目標とするのは全試合出場。「もう1度全部出られるというところを見せられたら、自分の選手生命も長くなる」と、故障などで苦しんだここ2年間の雪辱に燃える。打撃面については“勝利への貢献”を第一の目標に掲げ、「いいところで打ったねと言われるような活躍をしたい。勝ちに繋がる1本が打てれば5打数1安打でもいい」と、持ち前の勝負強さを発揮し続けることを誓った。
コロナ禍の継続で入場制限のある開幕となるが、選手会長として今年も球団との話し合いの場を多く持つことになるだろう。それでも中村は「選手会長としてやることは多いけど、(任期が)あと1年なので頑張るだけ。周りの選手も助けてくれるし、1人でやっている感じは全くないです」とチームメートの助けにも感謝する。
開幕カードの相手は昨年負け越したロッテ。中村も「戦力は整っているし、今年も手強い相手」と警戒する。ロッテの開幕投手は二木。昨年10月9日の対決では本塁打も放っているが「長く対戦してきた投手。知らない投手よりイメージはありますが、一冬越してきてどうなっているかわかりません。しっかり打席の中で観察していきたい」と、打撃職人らしいコメントを口にした。
どの打順でも自分の打撃スタイルを変えることなく、その場の状況に応じてチームのための一打を打ち続ける中村。今年もいぶし銀の打撃で何度となくチームに勝利をもたらしてくれることだろう。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)