「意外と面白そう」なオリックス、優勝候補本命は… 元鷹・摂津正氏がパを占う

「ホークスに太刀打ちできそう」と摂津氏が2位に予想したのは…

「ホークスに太刀打ちできそうなのは楽天」と、石井一久監督が就任し、田中将大投手が復帰した楽天は2位予想に。「マー君が帰ってきたのは大きいけど、それだけじゃなくて、先発があれだけ揃っている」と、田中将の復帰だけでなく、則本昂大投手、涌井秀章投手、岸孝之投手、ドラ1ルーキーの早川隆久投手が顔を揃える先発ローテの充実ぶりを根拠に挙げる。

 即戦力として期待される早川は「結構やるんじゃないかと予想しています。オープン戦では打たれてもいますが、ボールを見ても、相手のデータとかプロ野球のレベルが分かって馴染めれば、勝てると思います」と活躍を予想。1年目からセットアッパーとして大活躍した摂津氏は「まずはルーキーはどこが打たれて、どれが通用する、とかの整理ができるようになる必要がある。それができれば、左で150キロ投げられるんだから、なかなか打てないと思いますよ」という。

 昨季はパ・リーグトップの得点力を誇った楽天。ステフェン・ロメロ外野手がオリックスへと移籍し、新外国人も来日できていない状況だが、摂津氏は「外国人は来てないですけど、それは他球団も同じ。それに実際に来たところで、助っ人はどこまで活躍するか分からないですから。楽天には、まず浅村という軸がある。投手が揃っていて、軸になるバッターがいるという意味ではホークスと同じくらいの戦力があると思います」と浅村栄斗内野手の存在の大きさを指摘した。

 今季のパ・リーグはこのソフトバンクと楽天の2球団の戦力層が抜けていると分析する摂津氏。昨季、ソフトバンクと優勝を争ったロッテは3位予想。「ロッテは投手力はいいけど、そこまでは、という感じがしますね。ホークスとの相性の良さはありますが、打線に長距離打者がいない」と、どうしても打線に課題が残ると指摘する。

 ロッテは今季、若い山口航輝外野手が頭角を現し始めている。摂津氏にとっては明桜高校(かつての秋田経法大附属)の後輩にあたるが、「後輩なんで頑張って欲しいですけど、最初からそこまでの成績を残すというのは厳しいんじゃないかな、と思います。そんなにプロの世界は甘くない」と苦戦を予想。「安田の調子も良くなさそうだし、藤原とともにシーズンを通して成長していったら面白いかな、とは思います」とし、ソフトバンクや楽天に匹敵するには、山口や安田尚憲内野手、藤原恭大外野手ら若手の急成長が必要とみる。

9回打ち切りは「ホークスにとって絶対にいい」「投手力のいいところが上位に」

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