「意外と面白そう」なオリックス、優勝候補本命は… 元鷹・摂津正氏がパを占う

9回打ち切りは「ホークスにとって絶対にいい」「投手力のいいところが上位に」

 Bクラスは4位に西武、5位にオリックス、6位に日本ハムを並べた。「西武は攻撃力が戻ってこないと厳しいですよね。主力もやや足りないかな、という印象です。ただ、西武は野手が育ってくる球団。誰かが出てくれば変わるかもしれない。投手陣もAクラスに予想した3球団と比べると薄いかなと思います」と、2018年や2019年のような圧倒的な攻撃力が戻ってこなければ、V奪還は難しいという。

“ダークホース”的に見ているのは、5位に予想したオリックス。「意外と面白そうなのがオリックスですね」と摂津氏は語る。山本由伸投手、山岡泰輔投手、田嶋大樹投手ら柱になる先発投手がおり「先発がしっかりしているし、後ろもある程度のメンバーはいる」と投手力は他球団とも遜色ないと分析する。

 ただ、その一方でやはり打線の薄さは否めない。「吉田正尚頼りですよね。吉田正の他に、もうちょっと出塁率、打率を残せるバッターが出てきたら、なんとかこうロースコアで勝っていけるのかもしれないけどね」と新戦力の台頭が不可欠だという。その候補として太田椋内野手や紅林弘太郎内野手がスタメンに入ってきそうだが、「若い子が出て来てるみたいですけど、それもそんなに甘くないでしょう。プロはそんなに簡単じゃないですよ」という。ただ、ロッテ、西武、オリックスの間の差は感じず「正直、そこは難しいです。ちょっとしたことで入れ替わると思います」とも語った。

 最下位は日本ハム。有原航平投手の流出が大きな痛手だと指摘し「やっぱり有原が抜けて厳しいんじゃないでしょうか。柱となる先発投手がいない。打線は中田をはじめ、西川、近藤、大田といて、まずまずだとは思いますけど、投手がいないので、どうしてもこの位置になってしまいますね」。パ・リーグ6球団の中でも投手陣の薄さから、この予想になったという。

 今季の特別ルールとなる9回打ち切り制の導入については「ホークスにとっては絶対にいいですね」と、連覇に向けた好材料になるという。「12回までやらなくていいとなると、先発がもし早く代わった場合でも、どんどん投手交代ができる。投手陣が強いところ、ディフェンスが強いところが余計に有利になると思います。ですので、投手力の良いところが全体的に上位に来そうだなと思っています」。

 怪我人や新戦力の台頭など様々な要因によって戦いぶりは左右され、この予想通りにはならないかもしれない。それでも、摂津氏は「誰かが活躍したら、とかの希望的な観測ではなく、これまでの実績や安定感などから考えると、やはりホークスの戦力は他球団とは違うと思います」と、古巣の2年連続リーグ優勝を予想していた。

○摂津正氏のパ・リーグ順位予想
1 ソフトバンク
2 楽天
3 ロッテ
4 西武
5 オリックス
6 日本ハム

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY