田澤純一が加入の台湾プロ野球が開幕 5球団体制となりCPBL主導で“最強”結成へ

試合を観戦した台湾の蔡英文総統【写真提供:中華職業棒球大連盟CPBL】
試合を観戦した台湾の蔡英文総統【写真提供:中華職業棒球大連盟CPBL】

元阪神の林威助・新監督が初陣を飾る

 試合は、中信兄弟は昨年のシーズンMVP、ホセ・デポーラ、統一は20歳の豪腕、古林睿煬が先発、投手戦が期待されたが、両投手共にピリッとせず、デポーラは4回3失点、古林睿煬は2回3失点で早々と降板した。その後、6回表に張志豪の2ランで点差を広げた中信兄弟が、8回表にも、許基宏の満塁からの走者一掃二塁打などで4点を挙げ10-4で大勝、今季から1軍監督に就任した林威助・新監督の初陣を飾った。

 選手からウイニング・ボールを渡された林威助・監督は「嬉しい、興奮している。選手たちは覇気を持って戦ってくれた」と喜びを素直に表した。ただ、「まだ1試合目に過ぎない。明日からまた新たなスタートだ」と気を引き締めることも忘れなかった。

 翌日、林・監督のもとには、台湾観光協会大阪事務所、甲子園歴史館、阪神ファンの有志などから、お祝いの花が届いたそうだ。

 14日、台南球場では、統一と味全の試合が行われた。台湾プロ野球創設時の4球団の一つであった味全は、1999年、台湾シリーズ3連覇の直後に解散、2019年、20年ぶりにリーグに復帰し、昨年は2軍公式戦に参戦、レギュラーシーズン、チャンピオンシップをいずれも制した。

 味全は22年ぶりとなる1軍公式戦の先発に、昨年のドラフト全体1位指名、MLBやKBOでのプレー経験のある左腕、王維中を立てた。味全は3回にロセル・ヘレーラの適時打で先制したものの、王維中は4回から制球を乱し、5回途中、同点に追いつかれた場面で降板、後続投手が勝ち越しを許し、味全は2対3で敗れ、王維中は負け投手となった。なお、王維中は16日、手首の張りを訴え2軍に降格、幸いにも軽症であったが、26日の本拠地開幕戦(天母)の登板は回避し、4月初旬に復帰することとなった。

復活の味全は20歳右腕が圧巻の投球みせ2戦目で白星、田澤純一が試合締める

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