近鉄出身唯一の現役プロ投手 元燕・近藤一樹が見据えるNPB復帰「苦労は全然ない」
近鉄出身のNPB選手はヤクルト坂口のみに
香川には今季、20人の投手が在籍している。近藤一は投手の仕事に加えてコーチとして試合中にブルペンとベンチのやり取りをする必要がある。試合では「兼任」の難しさを感じたという。それでも「苦労は全然ない。うまい具合に調整や強化ができて開幕を迎えられた」と話した。
今季の個人的な目標は「チームの足を引っ張らないこと。選手とコーチみんなで近藤智勝監督を胴上げしたい。そのために少しでも役に立てる仕事ができればと思っている」。そして、その先にNPBへの復帰を見据える。
900人を超えるNPB選手(育成含む)の中で、近鉄でのプレー経験があるのはヤクルトの坂口智隆外野手のみ。岩隈久志投手が昨季限りで引退し、現役投手は近藤一だけになった。ヤクルト在籍時の2018年には35ホールドをマークして最優秀中継ぎのタイトルを手にした37歳。近鉄の『血』を受け継ぐ近藤のNPB復帰は、猛牛ファンにとっても待ち遠しいだろう。
(喜岡桜 / Sakura Kioka)