大谷翔平、右手中指マメ潰す 4・5初登板へ指揮官明言「影響はない。トレーナーも確信」
マドン監督「球速は出ていた、制球力が明らかになかった」
■ドジャース 10-2 エンゼルス(オープン戦・日本時間30日・ロサンゼルス)
エンゼルス・大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、ドジャースとのオープン戦で「2番・投手」で先発出場した。投球では右手中指マメを潰して、2回1/3で3奪三振5四球4安打7失点。7失点はNPB時代を含めて自己ワーストタイで、オープン戦3敗目を喫した。防御率12.19。打撃では初回1死で見逃し三振に倒れて打率.522となった。
大荒れの投球となった。初回1死から3四球などで2死満塁のピンチを招き、フォーシームを引っ掛けて暴投。先取点を献上した。2回無死一塁からテイラーに甘く入ったスライダーを左越え2ラン。シーガーには3ボールから左越えソロを浴びた。3回はスミスに右越え3ランを被弾。63球のうちストライク31球とコントロールが安定しなかった。7失点は2018年3月16日のロッキーズとのオープン戦以来、自己ワーストタイだった。
登板後の会見で、大谷は登板中に右手中指マメを潰したことを明かした上で「ボールを投げる、球数を投げることを優先していきました。(次回登板は)大丈夫かなと思います」と軽傷を強調。公式戦では開幕4戦目、4月4日(同5日)の本拠地ホワイトソックス戦での今季初登板が予定されている。ジョー・マドン監督も「現状で聞いた話では、影響はないと思う。トレーナーのアダム(ネバラ氏)は彼(大谷)は今後も大丈夫だと確信しているし、実際、彼は大丈夫とのことだ」と話した。
フォーシームは最速は99.4マイル(約160.0キロ)が出たものの、制球が安定しなかった。指揮官は「球速自体は出ていた。ただ単に直球の制球力が明らかになかった。しかしカーブもスライダーもスプリットも良かった」と評価。30日のドジャースとのオープン戦最終戦では打者として出場する予定。「彼は出場する。指に与える影響はない」とマドン監督は明かした。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)