ダルビッシュ、勝ち投手の権利目前で降板も…監督は評価「正直言って非常に良かった」

開幕投手を務めたパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
開幕投手を務めたパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

4回まで1失点も5回に2被弾、勝ち投手の権利まであと1死で降板

■パドレス 8ー7 Dバックス(日本時間2日・サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手は1日(日本時間2日)、4年ぶりの開幕投手として本拠地のダイヤモンドバックス戦で先発し、4回2/3を2被弾を含む8安打4失点。今季初勝利の権利まであと1死届かなかったが、試合後にジェイス・ティングラーは監督は「正直に言って、彼は非常に良かったと感じていたよ。初回は当てられてはいたが、強い打球は打たれていなかった」と頷いた。

 ダルビッシュは初回、連打で2死一、二塁のピンチを招き、カブレラに左前へ先制適時打を献上。しかし、2回からの3イニングは無失点に抑え、チームは4回までに6得点を奪って大きな援護をもらった。

 暗転したのは5点リードとした5回。1死からマルテに中越えソロを被弾すると、カブレラにも右越え2ランを浴び、2点差に迫られたところで降板。4回2/3で93球(ストライク64球)を投げ、8安打4失点。6奪三振1四球で、最速は98マイル(約157.7キロ)だった。

 指揮官は5回2死での降板について「ダイヤモンドバックス打線は良い打席を重ねて、球数がかさんでいった。ダルビッシュは2、3、4回と非常にシャープだったと思う。初回に少し苦しんだことが5回の状況に繋がったかもしれない」と説明。それでも「彼は奮闘した。それは私たちが必要としていたものだ」と称えた。

 5回に1本目の本塁打を浴び、さらに四球を出した段階で、指揮官はマウンドへ。その時点での降板可能性について「正直に言うと、あったよ。ヒルの準備が出来ていて、私はマウンドに向かったが結局考えを変えた」と説明した。続投を決断した理由については「彼のことをかなり信頼しているよ。決断としては……球数を85~90球ぐらいに収めたいと思っていた。勝ち投手の権利を与えたくて降板させにくいときもある。ファンもスタンドにいたし。彼が私の目を見て、いけると言ったから信頼したんだ」と語った。

(Full-Count編集部)

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