DeNA、12球団唯一6戦勝ちなし…「全て監督の責任」 それでも三浦監督が見出す光明
打線は15安打11得点も…7投手が13安打許して11失点
■DeNA 11ー11 ヤクルト (1日・横浜)
DeNAは1日、本拠地でのヤクルト戦で、5点のリードを守れず11-11で引き分けた。12球団で唯一、開幕から6試合勝ち星なしとなり、三浦大輔監督は「勝てないのは全て監督の責任。そう考えています」と肩を落とした。
打線は一挙7点のビッグイニングを作るなど、15安打で11得点。それでも7人の投手が13安打を打たれ、守備でも2失策で11失点となれば、勝てるはずもない。先発の上茶谷は2回5失点で降板。試合前には「上り調子でシーズンに入れたので起用した」と期待していた指揮官も「2回とも先頭を出したし、ちょっと厳しい内容のピッチングだった。よくなる気配もなかったので代えた」と残念そうだった。
試合のポイントとなったのが、4点リードで迎えた7回。三浦監督はこの回から3試合連続で失点している石田を投入したが、2死1塁から四球でピンチを広げた後、代打の渡邉にタイムリー二塁打を打たれ、走者を残してマウンドを降りた。
「ボール自体は悪くないし、何とかしようという姿勢も見える」と左腕をかばいつつも、指揮官は「それでも打たれているのは、技術、メンタルの両面に問題があるというしかない。出た試合は全部知ってしているわけだし、考えます」と今後の起用について迷っている様子だった。
試合展開から負けに等しい引き分けと言えるが、三浦監督は「状態はずっと悪くない。(2回の攻撃は)みんながしっかりとつないで取った7点だった」と打線には手応えを感じている。この日もドラフト2位ルーキーの牧が3安打3打点と活躍するなど、クリーンアップで8安打、7打点と好調をキープしている。
投手陣も8回は山崎、9回は三嶋が無失点で試合を締めた。指揮官は山崎について「本当に気持ちが入ったいいピッチング。本来のボールが戻りつつある」と復活の兆しを見せた元守護神を評価した。
8回の勝ち越しのチャンスでは、ベンチに残った最後の捕手である嶺井を代打で起用するなど、結果には結びついていないが、勝負手も打っている。新監督としての初勝利にはなかなか届かないが、「選手は元気に毎日取り組んでいるし、明日こそはと思ってみんなやっている。(大事なのは)前向きな気持ちだと思う」と、自らに言い聞かせるように会見を締めくくった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)