「酷いルール」「馬鹿げている」 ドジャース主砲の本塁打が“幻”に
打球は左翼手のグラブを弾いてスタンドインも走者を追い越し…
■ロッキーズ 8ー5 ドジャース(日本時間2日・コロラド)
昨年の世界一、ドジャースは1日(日本時間2日)の開幕戦でロッキーズに5-8で敗れた。この試合では本塁打を放った打者が、一塁走者を追い越すという珍プレーが発生。本塁打は取り消され記録上はタイムリーシングルヒットとなってしまった。
珍事は両チーム無得点で迎えた3回、ドジャースの攻撃で起きた。1死一塁で4番のコーディ・ベリンジャーが放った打球は左翼後方へ。これを追った左翼手のライメル・タピアがフェンス際でボールをグラブに収めたかに見えたが、ボールはグラブからこぼれてそのままスタンドへ。先制2ランのはずだった。
ところが一塁走者のジャスティン・ターナーは左翼手が捕球したと勘違い。二塁ベースを回ったところで一塁へ戻ろうとしたが、ベリンジャーは既に二塁へ達しようとしていた。ベリンジャーが一塁走者のターナーを追い越した形になり本塁打は取り消しに。MLB公式サイトによると、両軍監督を交えた審判団の長い議論の末、ターナーの得点は認められ、ベリンジャーは本塁打ではなくタイムリーシングルヒットと判定された上でアウトになった。
米スポーツ局ESPNがこのシーンを公式ツイッターに投稿すると、ファンはさまざまな反応を寄せた。「馬鹿げている。ホームランが宣告された時点で何が起きても影響を受けるべきではない」「ベースランニングのルールはホームランの時は適用されるべきではない」「ルールは何も悪くない。走塁が酷かっただけ」「これは本当に奇妙」「なんて酷いルールだ」「これはエイプリルフールにぴったりだ! 大爆笑!」「だから野球が好き」。
日本のプロ野球でも、日ハムのSHINJO(新庄剛志)が2004年に一塁走者を追い越したとして本塁打が取り消しになった例がある。2019年には47本塁打を放ってシーズンMVPを受賞したベリンジャー。「幻の本塁打」は今シーズンの個人タイトル争いにどんな意味を持ってくるだろうか。