「これは酷い」「醜い」 止まらぬ負の連鎖…ミス連発のお粗末守備に球場から悲鳴
ワンプレーで立て続けに守備がお手玉→ベースカバーを怠り走者が楽々進塁
2020年の昨季は7年ぶりの地区優勝を決めるも、今季はア・リーグ西地区最下位に沈んでいるアスレチックス。投打が全くかみ合わず、3-10と敗れた5日(日本時間6日)のドジャース戦ではその重苦しい雰囲気を象徴するようなお粗末な守備を露呈した。ワンプレーでの度重なるミスに、試合を中継した敵地テレビ局も呆れるしかなかった。
8回表1死一塁の場面だった。シフトを敷いたアスレチックスに対し、左打者の6番・ビーティの打球は一、二塁間へ。遊撃手アンドラスの正面に転がる簡単なゴロだったが、アンドラスがなんとこれをお手玉。直ぐに二塁ベースカバーに入った三塁手・チャップマンにトスするも、今度はチャップマンが落球してオールセーフとなった。
これだけでは終わらない。二塁に到達したスミスがガラ空きとなった三塁へ猛ダッシュし、捕手・マーフィが慌ててベースカバーに入るも時すでに遅し。併殺打でイニングが終了となる可能性もあったワンプレーだったが、逆に一、三塁へとピンチが拡大し、悲鳴にも似た声が球場から溢れた。
このプレーに反応したのが、ロサンゼルスのTV局「スポーツネット・LA」の放送席だった。実況のジョー・デービス氏が「これは酷い守備です」と苦言を呈すと、解説のオーレル・ハーシャイザー氏も「オークランドのここまでの5試合は醜いですね」と敵地ながらもアスレチックスの現状を嘆いた。アスレチックスが長いトンネルから抜け出せるのは、いつになるのだろうか。