プロ野球で欠かせぬ地元との繋がり パ6球団が取り組む地域貢献活動とは?
楽天は東北各地にスポーツ施設を建設、西武は53市町村と連携
楽天が設立した「TOHOKU SMILE PROJECT」では、東北の子どもたちが生き生きと体を動かせるスポーツ施設を作るため、寄附金の募集活動を行っている。これまでには、第1弾として福島・相馬市に「相馬こどもドーム」を、第2弾として岩手・大槌町に「大槌こどもグリーンフィールド」を設立。そして4月1日第3弾として、岩手・岩泉町と宮城・石巻市に「こどもスタジアム」を寄贈したことを発表した。現在、第4弾の宮城・名取市の「こどもアスレチック(仮称)」新設に向けて募金を呼びかけている。
また、西武は、地域・ファン・選手・スタッフの繋がりを通して、未来への夢をつないでいくプロジェクト「L-FRIENDS」を実施。その活動の一環として、埼玉県内の53市町(2021年4月2日現在)を「ライオンズ フレンドリーシティ」と呼び、連携協力に関する基本協定を締結している。事業内容はスポーツ振興・青少年健全育成・地域活性であり、西武OBによる小学校での授業支援や主催試合への招待、球団マスコットのレオとライナによる幼稚園・保育園訪問。また、観光支援事業としてフレンドリーシティの観光行事や名産品のPR活動をサポートしている。
ロッテは2011年7月から「マリーンズ算数ドリル」を千葉市内の全ての公立小学校へ無償配布している。「マリーンズ算数ドリル」は千葉市教育委員会の後援とNPO法人「ちば算数・数学を楽しむ会」の協力をもとに制作。小学1年生~6年生用の6種類が用意され、いずれのドリルにも問題の中に千葉ロッテの選手が登場。球団マスコットのマーくん・リーンちゃん・ズーちゃん・謎の魚もイラストとして描かれるなど、野球に関する内容が盛り込まれており、楽しみながら勉強できる内容となっている(2021年の配布は現段階で未定)。