「うちは今、力がない」西武・辻監督ポツリ…3連敗で首位陥落も見出す一筋の光明
打線は上間を援護できず…待ち遠しい助っ人陣の合流
辻監督は「素晴らしい闘志。また使えるなと感じました。しっかりインコースに投げられていた。ああいうことができれば、あれくらいのスピードでも抑えられる」とうなずいた。上間は「初めての1軍での登板だったので、体が(1軍のマウンドに)慣れていないところがありました。次はもう少し慣れると思います」と自信をつかんだ様子だ。
打線はそんな上間を援護できなかった、相手先発の瀧中に5回までパーフェクト、結局7回1安打1死球無得点に封じられ、救援の酒居、松井も打てず零封負けを喫した。開幕早々、山川穂高、栗山巧、外崎修汰が故障で相次ぎ戦線離脱し、開幕スタメンの4、5、6番がいない。前日の2戦目に敗れた時点で、辻監督が口にした「このメンバーで、よう頑張っている。上出来ですよ。仮に3連敗、4連敗しても踏ん張るしかない。外国人選手が参加できるまで、踏ん張るしかない」という言葉は、紛れもない本音だろう。
コロナ禍で来日が遅れていたザック・ニール投手、コーリー・スパンジェンバーグ内野手、エルネスト・メヒア内野手、新助っ人左腕マット・ダーモディ投手がようやく2日に入国。チームの現状では、2週間の隔離期間がもどかしい。
この日の上間の投球や、打率.353と好調でリーグ最多の4盗塁をマークしているドラフト4位ルーキー・若林楽人外野手の活躍などは明るい材料。戦力が整うまで、首位をうかがえる位置に踏みとどまるための戦いが続く。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)