「伸びすぎやろ…」「ライジング」重力に逆らう156キロ真っすぐが別次元
今季4試合連続無失点、通算350セーブを記録したキンブレル
■カブス 4ー2 パイレーツ(日本時間9日・ピッツバーグ)
カブスのクレイグ・キンブレル投手が8日(日本時間9日)のパイレーツ戦で1回2/3を無失点に抑え、通算350セーブを記録した。昨年同僚だったダルビッシュ有投手(パドレス)に伝授したナックルカーブの威力もさることながら、空振り三振で試合を締めくくった“浮き上がる”剛速球が「球が伸びすぎやろ」とファンの度肝を抜いている。
8回、4-2とカブス2点リードも1死後に3番手・ウィンクラーが3連続四球。ここで登板したキンブレルが圧巻の投球を披露した。危なげなく2者連続三振でピンチを脱し、9回2死でニューマンと対戦した場面だった。カウント1-2と追い込んだ4球目、キンブレルが投じた97マイル(約156キロ)は、まるで重力に逆らうかのような軌道。ニューマンのバットはなすすべなく空を切った。
ソフトボールのライズボールを思わせるキンブレルの直球に、「ピッチング・ニンジャ」として知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も注目。ツイッターで映像を公開すると、「ライジングショットやん」「この動き、かなりの錯覚を覚える」「今季のキンブレルは本調子のようだ」とファンの目を楽しませた。これで4試合連続無失点で通算350セーブ達成と勢いに乗るキンブレル。2019年のカブス入団以降、不振にあえいでいるだけに、絶対的守護神として活躍したレッドソックス時代の輝きを取り戻すことを期待したい。