DeNA、阪神に3タテ食らい12球団最速10敗 ソト&オースティンは週明け登録へ
昇格の可能性があった2人の助っ人は登録を見送りに
■阪神 3-2 DeNA(11日・横浜)
セ・リーグ最下位に低迷するDeNAは11日、本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神戦に2-3で惜敗した。2014年以降、7年連続で負け越している阪神に今季最初のカードで3タテを食らった。両リーグを通じて最速で10敗に到達。3勝10敗2分で“借金”は今季ワーストの7に膨らんだ。
この日の試合前には、コロナ禍で来日が遅れていたネフタリ・ソト内野手とタイラー・オースティン外野手が初めて練習に参加した。2人は3月27日に来日し、ようやく2週間の隔離期間が終了。苦しい台所事情で戦ってきた三浦大輔監督は2人の状態次第でスタメン出場させる可能性も示唆していたのだが、結局、この日の出場選手登録を見送った。
フリー打撃では、ソトが左翼席へ6発の柵越えを放ち、オースティンもバックスクリーン直撃弾を1本放ってみせたが、指揮官は「まだもう少しというところ」と判断。「来週から登録します。練習後に2人と話し合い、火曜からと決めました」と、週明けの13日ヤクルト戦(神宮)から戦列復帰させることを明言した。
試合は初回1死二、三塁のピンチで大山を遊ゴロに仕留めたが、守備の名手の遊撃・大和が一塁へまさかの悪送球。先制の2点を許した。三浦監督は「最初のエラーから始まって、苦しい展開になった。ミスでの失点を取り返すのが大変だった。全員でミスを減らしていかないと、流れがこない」と嘆いた。
5回にはその大和に代打・倉本を送り早々とベンチへ下げ「調子を見て、流れを変えるためにも、ということで交代しました」と説明した。2点を追う8回の攻撃では、阪神のセットアッパー・岩崎を攻め、佐野の適時打で1点差に迫り、なおも1死一、三塁と追い詰めたが、宮崎が投ゴロ併殺に倒れて万事休した。
「あと1本が出なかった。明後日から気持ちを入れ直してやっていく。外国人が合流するので、違う戦いができるのではないか」と言葉を絞り出したハマの番長。2018、19年に2年連続本塁打王に輝き、昨季も25本塁打を量産したソト、来日1年目の昨季20本塁打を放ったオースティンの復帰が、浮上につながるだろうか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)