パ・リーグで開幕直後に本塁打が“急増” 多い捕手登録の一発、要因はどこに?
昨季は全本塁打数の26.7%を本塁打ランク上位10人が占める
ただ、2020年は開幕が6月まで遅れ、試合数が120試合に削減されたことに加えて、交流戦が行われなかったことも影響しているだろう。2020年の数字を143試合に換算した場合の本塁打数は約732本。ペースとしては、2016年の数字を100本以上、上回る計算になる。
また、交流戦の未開催によって全試合がパ・リーグのチーム同士での試合となったことも影響してか、1試合平均での本塁打数は2017年を上回る数字となっていた。試合数が再び143試合に戻る予定となっている2021年は、2019年以前に近い、あるいはそれを上回る本塁打数が記録される可能性もあるかもしれない。
次に、昨季の傾向について見るために、2020年の本塁打数ランキング上位10人の顔ぶれと、その本塁打数を見ていきたい。
上位10人だけで228本のホームランが記録されただけでなく、浅村、中田、柳田という上位3人の選手だけで、合計92本の本塁打が記録されていた。リーグ全体の本塁打数が851本だったことを考えると、全体の本塁打数のうち、実に26.7%が、本塁打ランキング上位10人の選手だけで占められていた計算になる。
しかし、今季の開幕から2カードが終了した時点で本塁打を記録した選手の顔ぶれを確認すると、その傾向の違いが見て取れる。